新・あっちゃキャンバスのブログ

お仕事絵や趣味創作のことなど、プライベート日記でもあります。

生き抜いた男の子

本家サイト・赤ちゃんと子どもの似顔絵屋さん「cAnvas×cAnvas(キャンバスキャンバス」へ


最近もお亡くなりになったお子様の似顔絵の依頼をちょくちょくいただきます。(なんでかな?キーワードで検索にひっかかりやすいのかしら…。)
依頼をいただくたびに引き受けていいものかどうかやはり慎重になります。


ただ私の中で描けない絵があります。
「この子がもしこの世に生きていたら…」っていうパターンの絵です。もし死なずにこの世で生きていた場合…という似顔絵です。


私の場合、外見はもちろんだけどその人物の内面や雰囲気など見た目以外の部分を感じながら描きます。もうひとつ奥深くいえば魂の部分でもあります。


実は私も深く考えたことなかったんだけど、そういった依頼をいただくようになってから「どういう気持ちで描けばいいんだろう。イメージが浮かばない。集中力の置き所が見つからない。」って悩みました。
悩んだ末、魂という存在に視点を置いたらいろいろとイメージが浮かんできて、その子が天国で暮らしていて、地上にいるご両親へどういったメッセージを伝えたいのかな?ということを想像したりすると
イメージがつかめて絵が描けるようになりました。
それで似顔絵っていうのは魂を表現するものでもあるんだなあ、と気づきました。
魂っていうとなんか霊っぽくて怖い感じもするんだけど、代わりになる言葉がみつかりません。エネルギー体とか?かな。(余計わかりづらい…)


今回依頼を受けたのは8歳で天国へ行った男の子です。
Tくんという男の子なのですが赤ちゃんの頃に心臓の病気が分かり、7才で脳梗塞を患って半身麻痺になり、がんばってリハビリや治療を続けてきましたが8才でお亡くなりになりました。
今回はご両親からのご依頼ではなく、そのお友達Sさまからのご依頼でいただきました。Sさまのお友達を想う気持ちに感銘を受け引き受けさせていただきました。


8年間生きてきた男の子です。いろいろと病気を患いながらがんばってきた男の子です。
私はこのTくんは「亡くなったんじゃない。最後までがんばって生き抜いたんだな」って思いました。
なのでその気持ちを持ってTくんの似顔絵を描かせていただきました。

そして後日Sさまがその似顔絵をTくんのご両親へ渡したときのコトを報告してくださいました。



『今日はちょうどTくんの月命日でした。
最初に私の友人であるお母さんに似顔絵を見てもらったのですが、彼女はしばらく言葉が出ず、そのうちに涙をこぼしはじめました。
私は内心、余計なことをしてしまったのかも・・・
悲しい気持ちにさせてしまったのかもしれない、と心配になりました。

でも、「こんなに素敵な絵をありがとう。みんなにも見てもらうね。」と言ってくれて、お父さんと、いらっしゃっていたおじいちゃまおばあちゃまのところへ似顔絵を持って行きました。

おばあちゃまたちは「わぁ、Tくんだ!いつもこんな顔で笑っていたわ。なんてそっくりなんでしょう。まゆ毛も自慢の福耳もTくんそのものよ。」「本当によく似ているね。Tちゃんが戻ってきたみたいだ。」と涙を流しながら喜んでくださいました。

その後は皆で似顔絵を囲み、泣き笑いでTくんの話をたくさんしました。あっちゃさまが心をこめて描いてくださったこと、レイアウトやパワーストーンのこともお話しました。

似顔絵をお願いする時も迷いましたが、お渡しする時はもっと迷いました。前にも書きましたが、悲しみを助長させてしまったらどうしよう・・・という心配がありました。

でも、結果的にはとても喜んでもらうことができました。
Tくんの笑顔、癒しを感じるレイアウトと白いフレーム、明るくて優しい雰囲気を本当に気に入ってくれて、今はTくんのお骨の横に、お花に囲まれて飾ってもらっています。

あっちゃさま、本当に本当にありがとうございました。
私の気持ちもひと区切り、つきました。
今回の出逢いに心から感謝しています・・・お願いして本当によかったです。

これからもたくさんの幸せが、あっちゃさまの手からいろいろな人に届けられるのですね・・・とても素敵です。遠くから応援させていただきますね。

長々と申し訳ありません。私や、Tくんのご家族の気持ち、お伝えできたらいいな。。

では、お名残惜しいですが、このへんで失礼いたしますね。本当にありがとうございました。お忙しい日々かと思いますが、どうぞご自愛ください。』



このメールを読んだとき涙がでてしまって涙が出てしまって…。(書いてたら今も出る(^^)本当に良かった。嬉しかったです。

私は似顔絵を描かせていただいてるけれど本当は絵を届けてるのじゃないのかもしれない、と思いました。
人が人を想う。
それを届ける。そっちがメインじゃないのかなと思いました。

今回の似顔絵に乗ってる想いはSさまの勇気とお友達を想うやさしさであり、天国のTくんがご家族を想っている気持ちでもあると思いました。
その想いを届けるためにこの絵が橋渡し役になって、見た人の心にぬくもりがポッとさしこむ。そうであったんじゃないかと思いました。
もしそのお手伝いができたとしたらとても嬉しいです。

もしかしたら私の目指したい絵ってこういう絵なのかもしれない。
「見た人の心にぬくもりがポッとさしこむ。」
そしてそれは
誰かが誰かを想う気持ちがあるから完成する。

そんな絵を届けることができたら幸せです。
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